「キャリアアップに最適な資格はない?」
「転職に有利な資格って何があるんだろう?」
こんな悩みを持ってる人は多いんじゃないでしょうか。特に事務職を中心とした、いわゆるホワイトカラーの人のための資格というのは案外少ないもの。
そんな中でも人気なのが「ビジネスキャリア検定」です。
この資格がどんな内容なのか、使える業界や役に立つのかどうか、難易度などの検定試験の概要についてみていきます。
ビジネスキャリア検定とはこんな資格!
ビジネスキャリア検定試験とは、中央職業能力開発協会が試験を実施している、公的資格で「ビジキャリ」なんて略される場合もあります。
8つに分かれた試験分野
ビジネスキャリア検定は試験の分野が8つに分かれています。
- 人事・人材開発・労務管理
- 経理・財務管理
- 営業・マーケティング
- 生産管理
- 企業法務・総務
- ロジスティクス
- 経営情報
- システム経営戦略
このように事務職はもちろん、営業や物流や情報システムなどにも範囲が及ぶので、社内で働く多くの人にとって当てはまる検定があり、スキルの向上や確認に役立ちます。
分野ごとに2~4つの等級に
そして、それぞれの分野においてレベルにより1級・2級・3級・BASIC級の中で、2つから4つの等級が設定されています。
(すべての分野に2級、3級はありますが、分野によっては、1級やBASICがありません。)
それぞれの等級ごとの対象者としては、
- 1級:実務経験10年以上の部門長などを目指す人
- 2級:実務経験5年程度のマネージャー職などを目指す人
- 3級:実務経験3年程度の係長やリーダー職を目指す人
- BASIC級:学生や入社してからの期間が短い人
となっています。
(参照・参考サイト「等級区分/中央職業能力開発協会」)
試験分野ごとの詳しい等級の中身や出題範囲についてはコチラをどうぞ。
「試験分野・試験区分」
ビジネスキャリア検定の資格が使えるのはこんな仕事!需要や役立つ業界
まずビジネスキャリア検定の分野をみてもらうと分かりますが、この資格検定において業界は問いません。
どの会社にも該当する部署があると思うので、検定で得た知識というのは所属している部署で使うことができるようになっています。
そして職種に関しても、事務職や営業職など細分化された8つの試験分野から選ぶことができるようになっているので、自分に合わせた検定を受ける事で幅広い仕事に応用できます。
ビジネスキャリア検定の資格は意味ない?
資格について調べていると、「こんな資格は取っても役に立たない」なんて意見を見かけませんか?
このビジネスキャリア検定はどうなのか、いろんな意見をまとめてみました。
この資格は役立つ!という意見
まずは肯定的な意見からです。
- 自分の実務レベルの証明になる
- 転職を考えてる人には有利になる場合も
- 導入している企業が多いので持っていると評価されるかも
- 人事の査定や評価に用いてる企業も
- 体系立てて知識を学べる
- 他に事務や営業などで直接関係のある資格があまりない
- 職種にピンポイントの資格を選べる
この資格は役立たない!という意見
そして気になる否定的な意見。
- 資格の中でいうと知名度が低い
- 面接では資格よりも実績のアピールが必要
- 3級では転職などで弱い
- 資格をとるためだけの勉強じゃあまり意味がない
- 就職での評価は低い
就職や転職に有利かどうかという点については、意見が分かれています。「資格なんて持っていても無駄」といったものや、逆に「事務系の仕事なら役立つ」といった意見です。
ただ、この検定を導入している企業では、アピールになるんじゃないでしょうか。
そして「実際に取得(勉強)することで、仕事に役立つことも多い」といった意見がいくつか見られました。
やっぱり検定が職種ごとに細かく分類されていて、さらに他にはそのような試験がない、というのが要因じゃないでしょうか。
ビジネスキャリア検定の難易度は?
難易度に関しては、当然ですが「上の級になるとわりと難しい」といった意見が多い印象。
合格率に関しては科目や級によってかなり幅がありますが、1級の多くは10%台となっています。
また多かったのが、「2級、3級で実際に自分の専門分野であれば、そこまで難しいということはない」といった意見。
特に3級に関しては下の勉強時間に関する意見を見てもらっても分かるように、そこまで難易度が高いと感じている人は少ないようです。
まったく仕事に関係しない試験を受ける人も少ないでしょうし。
とにかく難しいか易しいかについては、自分の業務にどのくらい関わっているかで大きく変わりそうです。
勉強時間
勉強時間としては、2級では1~3ヶ月といった意見が多く見られましたが、3級だと中には数週間や数日の勉強で合格したという人も。
(やはり業務との関連は影響するようですが)
2級と3級の差が大きいという意見はいくつか見られ、勉強期間でも差があると答えている人が多い印象です。
1級になると受験者数が少ないこともあり、具体的にこのくらいの期間を使ったという意見がほぼ見られませんでした。(ベテランが受験するから?)
ただ下の合格率を見るとそれなりの勉強時間が必要なことが想像できます。
ビジネスキャリア検定の資格試験内容
試験方法
- BASIC級:試験時間60分・真偽法
- 3級:試験時間110分・4肢択一
- 2級:試験時間110分・5肢択一
- 1級:試験時間150分・論述式
合格率
詳しい合格率などは「試験の実施結果/ビジネスキャリア検定」より確認できます。
例えば1級なら10%~30%台、3級で40%~70%台の合格率となっていて、分野によってかなり幅がありますが、やはり1級は難易度が高いことが分かります。
受験資格
制限はありません
試験日
- 前期:4月~7月
- 後期:10月~12月
試験会場
全国47都道府県
受験料
- 1級:10,000円(税込)
- 2級:6,990円(税込)
- 3級:5,660円(税込)
- BASIC級:3,000円(税込)
※各内容については、記載時点での情報となります。
必ず公式ホームページなどでご確認ください。
お問い合わせ先
中央職業能力開発協会 ビジネス・キャリア試験課
〒160-8327
東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿木村屋ビルディング11F
TEL:03-6758-2835・2836
ビジネスキャリア検定のまとめ
他にはあまりない営業や事務職といった職種ごとの資格検定ということで、専門的な内容となっていて役立つといった意見が結構みられました。
勉強方法としては、テキストやホームページの過去問を使って独学で合格している人が多いようです。
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