「法務部門で働く事になったので何か役に立つ資格はない?」
「コンプライアンスや仕事に関わる法律について学びたい!」
こんな悩みを持っている人はいませんか?
仕事で必要な法律の知識を学べる資格といえば「ビジネス実務法務検定」。
名前は聞いたことがあるという人もいるかもしれませんが、この検定がどんな内容なのか、どんな仕事に使えて実際に役立つのか、資格試験の概要などについてみていきます。
ビジネス実務法務検定とはこんな資格!
ビジネス実務法務検定は、東京商工会議所が主催している公的資格です。
仕事に関する法律の入門編
会社の実務を行っていく上で、当然知っておくべき法律や法令というものがあります。
コンプライアンス(法令遵守)がこれだけ叫ばれている現代では、なおさらです。
そんな企業活動、ビジネスのいろいろな場面において必要となってくる法律に関しての資格の入門編といえます。
レベルに応じて1級から3級まで!
ビジネス実務法務検定では、能力や環境に応じて、1級・2級・3級の3つにレベルが分かれています。それぞれの級のレベルや対象は次のようになっています。
3級
ビジネスパーソンとして最低限知っておくべ法律に関しての基礎知識といったレベルで、学生および社会人全般を対象。
2級
弁護士への相談など、法律に関わる実務の経験や知識を持っているレベルで、社会人や学生が対象となっていますが、管理職レベルにもおすすめ。
1級
業務上で必要な法律実務の知識や経験を持っていて判断や対応ができるレベルで、法務部門で働く人が対象。
(参照・参考サイト「各級の基準/ビジネス実務法務検定」)
ビジネス実務法務検定の資格が使えるのはこんな仕事!需要や役立つ業界
ビジネス実務法務検定は法務に関する資格なので、どんな企業にも関連してくる内容といえます。
資格検定の中身が会社の活動における主な部分をカバーしているので、業種も選びません。
また職種に関しても、法務部門で働いている人にはもちろん
- 営業
- 販売
- 企画
- 人事
- 総務
やそれ以外の職種においても必要な、そして知っていると役に立つ知識となるでしょう。
ビジネス実務法務検定の資格は役に立たない?
資格については人によって「役に立つ」、「使えない」と意見が分かれる場合も。ビジネス実務法務検定がどうなのか、いろんな意見をまとめてみました。
この資格は役立つ!という意見
まずは役に立つという意見をまとめてみました。
- 3級でもしっかり理解できれば十分仕事に使える
- 仕事に関わる法律について学ぶことができる
- 法務だけじゃなくいろんな職種で役に立つ
- 昇給の条件となっている場合も
- 人事部や総務部などへの面接でもアピールできる場合も
この資格は役立たない!という意見
そして否定的な意見です。
- 転職や就職活動で有利になるほどではない
- 肩書として使える資格ではない
- 知名度がやや低く知らない人も多い
- 法務や労務と関係ない仕事では役に立たない
「専門性が高いので法務関係以外では役に立たない」といった意見がある一方で、「資格の内容に関してはいろんな職種で役に立つ」といった意見もたくさん見られました。
実際に取得した人によって、価値や感じ方の違いはあるかもしれませんが、肯定的な意見が多かった印象です。
また「検定試験の内容を理解する事ができれば、3級の知識でも十分役に立つ」といった、低い級の内容でも役に立つ、といった意見が多かったのが、他の民間資格と違うポイントでしょう。
ビジネス実務法務検定の難易度
3級
難易度としてはもちろん3つの中で一番易しく、基礎的な内容となっています。
ただし法律という特殊な知識が問われる検定となるので、まったく知識を持っていない状態からだと、そこまで簡単な資格とはいえません。
勉強時間としては、
1~2ヶ月、30~60時間くらいという意見が多い印象。
ただどんな試験でもいるんですが、中には1週間から数週間で合格、という人もいました。
2級
2級になると実務で必要となる知識などが要求され、内容的にはかなり変わってきて難易度も上がります。
下に書いてる合格率は他の回と比べてちょっと高かった時になり、もっと合格率が低い回もあります。
(かなり変動があり合格率は20~50%台くらいの幅があります)
勉強時間としては、
2~3ヶ月といった意見が多いんですが、中には半年ほどかけて勉強したという人も。
(やはり「1ヶ月程度」という人もいるようですが)
1級
3、2級と比較するとかなり難易度があがり、難関資格といっていいでしょう。
合格率も極端に下がります。
1級は受験資格が「2級合格者」となっているので、それなりに勉強してきた人ばかりが受ける中での合格率と考えると、難しさが想像できるんじゃないでしょうか。
勉強に関しては「独学では厳しい」という意見も結構みられました。
合格者の体験談を見ていると、その多くは何らかの通信講座やスクールを利用しているようでした。
勉強時間でいうと、
半年から1年ほどかけた、という人が多いようです。
他の民間資格のように、数週間の勉強で取得できるほど簡単な検定ではないという事です。
ビジネス実務法務検定の資格試験内容
試験方法
3級
マークシート方式で試験時間が2時間
- ビジネス実務法務の法体系
- 債権の管理と回収
- 企業活動に関する法規制
- 企業と従業員の関係
- ビジネスに関連する家族法
などについての内容。
2級
マークシート方式で試験時間が2時間
- 企業取引の法務
- 債権の管理と回収
- 企業活動に関する法規制
- 株式会社の組織と運営
- 紛争の解決方法
などについての内容。
1級
論述問題で試験時間が4時間
- 全業種に共通して発生することが考えられる、法律実務に関する共通問題2問
- 特定の業種に関連する、一定の法律をクローズアップした問題4問から2問選択
合格率
- 1級:12.4%
- 2級:43.4%
- 3級:75.7%
(2020年度実績)
公式サイトに直近の合格率が載ってます。実施回によって幅が大きいので確認してみてください。
「ビジネス実務法務検定・受験者データ」
受験資格
1級は2級合格者のみ受験可能
試験日
7月・12月(7月は2級、3級のみ)
試験会場
全国各地
受験料
- 1級:10,800円
- 2級:6,480円
- 3級4,320円(すべて税込)
※各内容については、記載時点での情報となります。必ず公式ホームページなどでご確認ください。
お問い合わせ先
東京商工会議所 検定センター
TEL:03-3989-0777
ビジネス実務法務検定のまとめ
役立つかどうかに関しては意見が分かれるものの、「法務だけじゃなくいろんな職種で必要となる内容」といった意見が多くみられました。
勉強方法や時間に関しては、それほど簡単な内容ではなく2~3級では独学で合格したがそれなりに時間が必要、という意見も。
また1級ならスクールなどを使った方が効率的、という意見もみられました。
資格を取るというだけじゃなくしっかり学ぶなら、通信講座やスクールを利用してみるのもいいかもしれません。
ビジネス実務法務検定を独学や通信講座で目指すなら!
独学で始める!
通信講座を探してみる!
一括資料請求はもちろん、いくつかの講座を比較してから資料請求したいなら、 『BrushUP(ブラッシュアップ)学び』 通学講座も探せて、資料請求はもちろん無料! |
このサイトの資料請求の方法や、おすすめする理由をまとめました。「ブラッシュアップ学び」で通信講座の資料請求を行う方法と、このサイトの評判が高い理由。