「飲食業で働き始めたけど何か役に立つ資格ってある?」
「ホテル業界に就職したいけど何から始めたらいい?」
こんな疑問や悩みを持っている人いませんか?
ホテルやレストランといった飲食業界を対象とした検定として、「レストランサービス技能検定」があります。
この業界を目指している人なら名前くらいは知ってるかもしれませんが、この資格検定がどんな内容なのか、使える職場や実際に役に立つのか、資格試験の概要などについてみていきます。
レストランサービス技能検定とはこんな資格!
レストランサ―ビス技能検定は、一般社団法人日本ホテル・レストランサービス技能協会が運営している技能検定。
この検定に合格した人をレストランサービス技能士と呼び国家資格になります。
飲食業での接客技能についての認定資格
この資格は、主にレストランに関わる仕事を行っている人に対して、接客サービスの技能を認定する資格検定。
料理や飲料の知識、接客マナーはもちろん、テーブルサービスやお客様との応対、関係法規や衛生面といった幅広い範囲の知識や技能が求められます。
国が行っている技能検定の1つ
レストランサービス技能検定は、厚生労働省が職業能力開発促進法に基づいて行っている技能検定制度の1つ。
技能の程度を検定しそれを証明してくれる国家検定制度となっているので、信頼できる検定の1つといえます。
1級・2級・3級の3つのレベル
レストランサービス技能検定は学科試験と実技試験があり、能力のレベルや実務経験の期間によって、3つのレベルに分かれています。
それぞれの知識の程度としては、
1級:レストランサービスの職種における上級の技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度を基準とする。
2級:レストランサービスの職種における中級の技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度を基準とする。
3級:レストランサービスの職種における初級の技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度を基準とする。
といった内容が以前は「レストランサービス技能検定に関する詳細・試験科目及びその範囲並びにその細目」というPDFに記載されていたんですが、ハッキリ言って違いがよく分かりません。
それぞれのレベルとしては、下に書いてある「受検資格」に見合ったレベルと考えるといいんじゃないでしょうか。
レストランサービス技能検定の資格が使えるのはこんな仕事!需要や役立つ業界
役立つ業界といえば間違いなくレストラン業界ですが、他にも飲食を中心とした接客に関する資格であることを考えると、
- ホテル業界
- ブライダル業界
- 旅行業界
での仕事にも役立てられることが考えられます。
また職種としては現場で接客を行うスタッフだけでなく、店長や経営者にも必要な知識や技能となっています。
レストランサービス技能検定の資格は役に立たない?
資格試験については、「役に立つ」「必要ない」といった意見がいろいろあるものですが、このレストランサービス技能検定についてはどうなのか、いくつか意見をまとめてみました。
この資格は役立つ!という意見
- レストランでの仕事において唯一の国家検定なので就職、転職でアピールできる
- 接客サービスのレベルがどの程度なのかの確認になる
- 飲食業界での評価が高い
- 実務経験とともにキャリアアップにつながる
この資格は役立たない!という意見
- ビジネスマナーなどを学びたい場合には、秘書検定やサービス接遇検定などの方がいい
かなり実践に即した内容になっているようで、役に立たないといった意見は非常に少なく、ほとんど見かけませんでした。
レストランサービス技能検定の資格試験内容
試験内容
学科試験と実技試験に分かれていて、出題範囲としては学科試験が
- 食品衛生及び公衆衛生
- 料飲一般
- レストランサービス
- 食文化
- 施設の管理等
- 苦情への対応
- 関係法規
- 安全衛生
実技試験が
接客マナー・テーブルサービス(1級のみワゴンサービス含む)についてのレストランサービス作業
となっています。
(参考・参照サイト「学科試験受験の手引/レストランサービス技能検定」(PDFファイル))
また試験問題については
公式ページ「技能検定/一般社団法人 日本ホテル・レストランサービス技能協会」
で見る事ができます。
難易度
合格率は3級でも56%とやや低めです。
(そこまで低い訳ではないですが、下に書いてるように専門学校で勉強してる人などの受検が多く、一般での受験だけだとさらに下がる感じです)
3級なら実務経験が1年、あるいは高校、専門学校、大学などで関連する学科を収めた人なら受験可能なんですが、それでも専門的な知識は必要となってきます。
「3級だからといって簡単という事はない」といった意見もありました。
ただ専門学校に通って受検した人だとかなり合格率が高くなっているので、やはり体系的に勉強する事で難易度は下がってくるようです。
ちなみに上の級になると、内容もかなり専門的になってきます。
(英語やフランス語が分かる必要もあるらしいです)
受検資格にもなってますが実務経験がないと難しい部分があり、仕事を行ってきた経験をベースとして、そこからさらに勉強や練習が必要となる、といった感じでしょうか。
特に実技試験については、難易度が高いという意見が多いです。
合格率
公表されていないようです。
受験資格
- 1級:実務経験11年以上、あるいは2級合格後4年以上の実務経験。
- 2級:実務経験3年以上、あるいは3級合格後2年以上の実務経験。
- 3級:実務経験1年以上。
詳しくは「受検資格/レストランサービス技能検定に関する詳細」のページからPDFファイルで確認してください。(かなり細かく規定されています)
試験日
- 学科試験8月
- 実技試験10~11月
試験会場
- 学科試験:北海道、宮城、新潟、東京、愛知、大阪、広島、福岡、沖縄
- 実技試験1級:北海道、東京、愛知、大阪、福岡、沖縄
- 実技試験2・3級:北海道、宮城、東京、愛知、大阪、広島、福岡、沖縄
受験料
- 学科試験:6,500円
- 実技試験:1級・23,500円/2級・10,500円/3級・8,000円
※各内容については、記載時点での情報となります。必ず公式ホームページなどでご確認ください。
お問い合わせ先
一般社団法人日本ホテル・レストランサービス技能協会
〒102-0072
東京都千代田区飯田橋3-3-11 飯田橋ばんらいビル6F
TEL:03-5226-6811
FAX:03-5226-6812
レストランサービス技能検定のまとめ
実務経験も必要で、さまざまな知識や技術を要する、まさに接客サービスの技能を認定する検定といえそうです。
勉強方法としては、学科試験に関しては過去の問題の練習がメインになりそうですが、実務的な内容も多く、いろんな専門書から勉強する必要もあるかもしれません。
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実技試験に関しては、「何度も繰り返して練習する必要がある」といった意見がいくつかみられました。