ITといえばどんどん進歩している分野であり、関連企業で働いてる人も、またその業界で働くことを希望してる人も多いでしょう。
そんなIT業界に関連する資格もいろいろあるんですが、その1つに「応用情報技術者」。
この資格がどんな内容なのか、どんな業界で使えるのか、実際に役立つのか、そして資格試験の内容などについてみていきます。
応用情報技術者とはこんな資格!
応用情報技術者は経済産業省が主催している情報処理技術者試験のうちの1つで次のような特徴があります。
情報処理技術者試験の基本の次
情報処理技術者試験には、4つのレベルと12個の試験がありますが、応用情報技術者は、下から3つめのレベル資格になります。
参考・参照サイト:「試験区分一覧/情報処理推進機構/情報処理技術者試験」
レベル1や2との違いは?
1番簡単なレベルが「ITパスポート」。
IT業界というよりはIT自体に関しての基本的な内容となっていて、いわゆるエントリーレベルの資格となっています。
その次が「基本情報技術者」。
IT業界で必要となる、最低限の基礎的な知識を必要とするレベル、といった評価が多いでしょうか。
そしてその次が「応用情報技術者」。
文字通り、さらに応用的な内容となるんですが、公式ページでは対象者として
「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」
となっているように、この次の高度なレベルに行くための前段階、といった位置づけのようです。
高度(レベル4)の試験の一部が免除になる
その上のレベルとして高度な知識を必要とする高度試験と呼ばれるレベル4の試験が8つあります。
応用情報技術者を合格していると、一定期間(2年間)、試験の一部が免除されます。
つまり応用情報技術者の資格を取ると、「上のレベルで持っているべき内容の、基礎的な知識」については把握できているといった判断がされています。
午前と午後の2部構成
資格試験は午前の部と午後の部の2つに分かれています。
午前
- 基礎理論
- アルゴリズムとプログラミング
- ソフトウェアやハードウェアなどのコンピュータシステム
などについての出題。
午後
- マーケティングなどの経営戦略
- プロジェクトやサービスのマネジメント
- ネットワーク
- 情報システム開発
- プログラミング
- 情報セキュリティ
など、それぞれ幅広い範囲に渡っての出題となっています。
応用情報技術者の資格が使えるのはこんな仕事!需要や役立つ業界
そんな応用情報技術者ですが、まさにIT業界に関連する資格であることから、
- 情報システム業界
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 通信サービス業界
- インターネット関連企業
などで役に立つことが考えられます。
ただ現在では、どんな企業でも通信などを含めたIT技術は不可欠。
一般の会社でも、自社のシステムの管理をしている情報システム部や、会社によっては総務などの部署で役立つ可能性もあります。
職種でいうと、やはりITエンジニアと呼ばれる
- プログラマー
- システムエンジニア
- ネットワークエンジニア
などが考えられますが、上に書いたように社内システムの管理保守といった仕事にも役立てられます。
なので総務など事務系の職種でも、関係してくる部署であれば役に立つことはあるでしょう。
応用情報技術者の資格は役に立たない?
資格試験、特にITやWeb関連になるとよく聞くのが「こんな資格は役に立たない!」という意見。
実際のところどうなのか、いろんな意見を集めてみました。
この資格は役立つ!という意見
まずは資格取得に肯定的な意見。
- 面接でのアピールとして使える
- あるレベルの知識を持っているという証明にはなる
- 基本的な内容が理解できるので、会話がスムーズになる
- 基礎を体系的に学べる
- 資格取得による手当がある
- 経験者でも知識が偏った人がいるので、勉強するのはいいと思う
- 文系の人間こそ取るべき
この資格は役立たない!という意見
反対に否定的な意見です。
- 資格を取っても、実務では役に立たない
- 内容が古い
- エンジニアなら知っていて当然の内容
- OSごとの専門知識などが含まれていないので使えない
- 資格を取るためだけの勉強になりがち
やはり現場の人からは、「資格を持っていても実務で役に立たない」という意見が多くみられました。
ただ同じく実際に業務に携わっている人でも、「基礎的な内容を理解できるので役に立つ」という意見が多かったのも興味深いです。
「内容を理解していないと意味がない」という意見がわりと多く、逆にいうと内容を理解すれば役に立つ知識だともいえるんじゃないでしょうか。
応用情報技術者の資格試験内容
試験内容午前、午後の2部に分かれています。
午前
試験時間150分で、四肢択一方式の80問。
午後
試験時間150分。出題11問から5問解答する記述式の問題。
難易度
「合格率は低いけど、まじめに勉強すればそれほど難しくはない」といった意見がいくつかみられました。
勉強時間としては、
1か月~3か月(50~250時間)くらいの人が多い印象。
「未経験であれば、時間をかけてしっかり勉強するべき」という意見もみられ、実際にまったくの実務経験なしだと、500時間程度(半年くらい)かかったというものも。
合格率
23.5%
(令和2年度)
受験資格
特になし
試験日
4月・10月
試験会場
全国主要都市
受験料
5,700円(税込)
※各内容については、記載時点での情報となります。
必ず公式ホームページなどでご確認ください。
お問い合わせ先
独立行政法人 情報処理推進機構 IT人材育成本部 情報処理技術者試験センター
〒113-8663
東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス15階
TEL:03-5978-7600
応用情報技術者のまとめ
内容はIT業務に関しての基礎的な内容になるものの、実務をこなしている人からも「役に立つ」といった意見がわりとたくさん見られました。
勉強方法としては問題集を使って独学している人が多い印象ですが、これからIT業界に挑戦していくなら、通信講座やスクールでしっかり学んでみるのもいいかもしれません。
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